認定職業能力開発施設からも記事を寄せていただきました。

京都畳技術専門学院

1 学院の特徴

  本学院は、京都畳商工協同組合(以下「当組合」と云う。)の組合員により組織され、組合員の事業所が学院 生の受入事業所となり、そこで学院生は働き、給料を得ながら「京たたみの製作」を学べる全国でも唯一の訓練学院です。

2 学院の沿革

昭和28年7月に当組合の後継者育成を目的に「京都畳技術者養成所」として創立され、昭和33年10月に 「京都畳高等職業訓練校」と改称し、京都府知事より認可を得ました。平成7年8月に現在の名称に成って現在に至っています。

3 学院の目的

 創立後、67年間にわたり「技・学 習得=人格形成」を目指し、地元京都を代表する経験と知識が豊富な指導員(外部指導員を含め18名)の熱心な指導と受入事業所の協力により、学院内での学科・実技授業と実際の仕事での実践的な技術習得の両輪で畳製作における有能な技術者を輩出しています。京都は寺社・仏閣が多いことで、畳製作においては、全国でも高い評価をいただいています。

4 学院修了後の特典

 普通課程2年修了後、技能照査に合格した者は、国家検定制度である畳製作技能士の2級技能検定の学科試験が免除され、「技能士補」と称することができます。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

例年多くの来場者に「ミニ畳づくり」体験を楽しんでいただいております。

京都府建築設備高等技術専門校

京都府建築設備高等技術専門校の歴史は、昭和31年4月に「京都府配管技能養成所」として、我が国で最初の管工事業界の事業内技能養成所として開所しました。そして、昭和33年度末には配管技能者養成所は、第1回の修了生15名を送り出し、同年10月職業訓練法が施行されると、本校は同訓練法に係る事業内職業訓練所に認定され京都府知事の許可を受け、同年11月に「京都府配管技能者訓練所」と名称を変更した。

また、昭和44年10月には、職業訓練法が廃止され、新たに職業能力開発促進法が施行されたのをきっかけに、名称を京都府建築設備高等職業訓練校とした。また、平成10年からは、京都府建築設備高等技術専門校と名称を変更し現在に至っております。 

 当専門校は管工事に携わる技能労働者の人材の育成と能力の開発に重点を置いた技能者育成機関で、長い歴史の中で、卒業生は令和元年度現在で1,022名の卒業生を送り出し、管工事業界を支える大きな力となっております。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

京都府管工事工業協同組合と京都府建築設備高等技術専門校のブースでの展示内容は、的あてゲームや子供たちに楽しく配管の経験をしてもらう体験コーナーを設置し多くの人たちに関心を持っていただけるものにしています。

 また、世間ではあまり知られていない管工事業の専門校を広く知っていただくために実技実習や授業風景などを写したパネルと訓練生が作成した作品を展示しております。

京丹後市職業訓練校

京丹後市は、丹後ちりめんの産地として知られており、織物の歴史は1300年以上にも及びます。
このような歴史ある地にある当訓練校では、和装文化に関する技術習得を目指し、和裁科、染色科、着付科を開講して職業訓練を行っております。

☆和裁科では、各種着物の仕立てから着付までを2年かけて習得し、修了時に技能士補の資格取得を目指して訓練を行っております。
☆染色科では、基礎的な技術習得を目指す基礎Ⅰコース、より発展的な技術習得を目指す基礎Ⅱコースを1年かけて開講し、商品づくりを考えた染色技術の習得を目指して訓練を行っております。
☆着付科では、古き良き日本文化を学ぶため、着付はもちろん、着物文化や日頃のマナーの習得を目指して訓練を行っております。

当訓練校は、和装文化の振興に必要な人財育成の一助となれるよう取り組んでまいります。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

当訓練校では、和裁科・染色科受講生が授業で作成した作品を展示しております。

京都府左官技能専修学院

『元気な若者よ来たれ』

 飛鳥時代より1300年の歴史を有する左官(可部奴利(かべぬり))の仕事は、現在も多少は形を変えても脈々と受け継がれています。京町家に見られる昔ながらの伝統的な土壁や漆喰塗。明治以降のセメントや石膏を使ったビルや洋風建築。これらは日本の建物には欠くことのできない大切な要素です。その技術と知識を、左官職を目指す若者に基礎から手解きして教え、かつ伝統を伝えるのが、当左官専修学院の使命とも言えます。優秀な現役左官職による実地の技術指導に加え、科学的な理論に基づいた材料学や施工法の学習、更には見積り積算やパソコンの習得など、座学と実技の二本立ての授業を、全日制、週2日のカリキュラムで取り組んでいます。卒業後は1年以内に左官2級技能士の取得を目指し、左官業界の即戦力として建築現場に入っていけるよう、バランスの取れた知識の習得に努めています。又、授業を通して学院生の横のつながり(連帯感・仕事上の互助精神)と、各専門分野の指導員との縦のつながり(左官の先達・師匠)を重視して、学院卒業後も関わりを持ち続けることを念頭に置き、見学会や研修会、親睦会を定期的に開催しています。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

塗り壁体験や光るどろだんご、色聚楽塗り絵など、いずれも大人気です。

京都府板金高等職業訓練校

建築板金業界の技術者育成のために

建築板金とは主に薄い金属板を加工して屋根材・雨樋・ダクト等多様な板金製品を製作し、建物への取付を行う仕事です。身近なものとしては住宅・非住宅の屋根や雨樋の取付、他には京都が世界に誇る寺社仏閣の屋根の施工等も建築板金の仕事となっております。その高度な伝統的技術は「伝統建築」として京都市の伝統産業にも指定されています。

当校の建築外装系建築板金科では、主に建築板金事業者の後継者並びに業界若年者を対象に、金属板を切る・折る・曲げるといった加工技術だけでなく、金属や製図の知識なども含めた「建築板金業における基礎」を、現在も現場の第一線で働き、国家資格である一級技能士を持つ経験豊富な指導員が2年かけて一から教え、優れた建築板金技術者の育成を行っております。

卒業生は開校の昭和38年から数えて60年、のべ429名にもなります。その間、木造一戸建ての新築だけでなく既存住宅のリフォームへと手がける範囲を拡大し、時代を経てその技術はなくてはならないものとしてあります。

当校の訓練指導により多くの有為な人材を輩出し、現在の建築板金業界を支える大きな力となっております。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

薄い金属板を加工して多様な板金製品を製造して建物への取付を行う「建築板金」のブースでは、板金技能士が行う銅折り鶴の製作実演、銅板レリーフや銅板表札を自ら製作していただく製作体験、板金技能者がテーマに沿った銅製品を製作し加工技術を競い合う技能競技大会を実施し、「金属板を切る・折る・曲げる」建築板金加工技術の実演と製作体験を行っております。

他にも、板金高等職業訓練校の生徒が製作した銅製品や京都府板金工業組合員が 2 年がかりで製作した銅製京板鉾の展示、組合員製作の銅製品販売、子供向けスマートボールの遊戯体験を行っております。

京都府菓子技術専門校

~菓子作りに未来の夢と希望を託す若い人々へ

日夜菓子作りに精励する若い人々の新鮮な感性や、豊かな創造性が、次代の菓子作りに生かせて、今後お店に、お客様に、そしてあなた自身に役立つよう…
●菓子作りの名匠から永年の歳月をかけて培われてきた菓子作りの技法を伝授され、
●「食」に関する幅広い学術的な基礎・原理・知識について、各分野の専門家の指導を受けるのが、
京都府菓子技術専門校です。

【目的】
職業能力開発促進法に基づく教育訓練を実施して、菓子作りに携わる若い人々の能力開発をするとともに、修了後の資格取得により、社会的身分を確立させ、製菓技能者としての誇りと、責任感を高め、業界の発展に寄与することを目的に1969年に設立されました。
【沿革】
京都府洋菓子高等職業訓練校として、洋菓子コースでスタート。1974年和菓子コースを併設し、1975年京都府菓子工業組合を運営母体として京都府菓子高等職業訓練校に、また、1993年4月に現校名に変更し現在に至っています。

当校の修了生1,141名は、菓子業界の第一線で活躍し、業界と地域社会の発展に寄与しています。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

当校では、和・洋菓子の即売のほか、訓練生による作品展示などを行っています。

全京都建築高等職業訓練校

若いときに、しっかりした技術を!
早くプロになるために、一生懸命に学ぶ訓練生

建築大工の後継者育成をめざし、見習工・新卒者・新規入職者を対象に、「健康で、うで(技能)と頭(技術)をかねそなえた、新しい時代の新しい建築職人の養成をめざし、二年後の修了時には二級技能士・二級建築士に合格できる実力に引き上げる」を訓練目標に掲げる、京都府知事認定の職業訓練校です。

当訓練校は、府内1万7千人の建築労働者・職人が加入する「全京都建築労働組合」(略称:京建労)が運営しています。

1969年7月、職業訓練法第16条に基づき「全京都建築共同訓練所」として京都府知事の認定を受けて発足し、同年12月の法改正で、現訓練校名「全京都建築高等職業訓練校」となり、今に至ります。

また、すでに現場で活躍している組合員を対象に、短期成人訓練にも力を注ぎ、建築大工の技能士資格の取得講座も開講しています。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

当訓練校では、建築実習や規矩術などの実技を重点に学びますが、建築現場の実寸大で授業を行なうことが困難なため、縮小したり、原理等を形を変えて実習します。

 ここに展示してある実習作品は、訓練生が制作したもので、大工として手道具の基本である、「さしがね」「金づち」「のこ」「かんな」「ノミ」を使って、道具の特性を学びつつ、道具を使いこなす訓練と、建築構造の仕組み、柱や梁などの仕口・継ぎ手などを学んでいきます。

 また、実習と共に、建築概論から始まり、生産概論・建築計画・仕様及び積算・測量・建築法規・構造・構造力学・施工法・建築設備・建築材料や建築製図などの座学(学科)も学びます。

ここでは訓練生が座学で行なった、建築製図(一年生は製図板とT定規で、二年生はJWキャドで)を展示しています。

西陣織高等職業訓練校

当校は、本格的に和裁の勉強をしたい人のための職業訓練校です。

専門科目

繊維学、日本服装史、色彩美学、和服デザイン、染色デザイン、安全衛生

実技科目

1.基本実技(1年目)基礎的な技術が修得できます。
2.応用実技(2年目)応用的な技術が修得できます。

特別科目

着装の講習会
礼法(マナー)講習会
和服の手入れなどの講習会

<京都ものづくりフェアへの取組み>

~「針仕事」「手仕事」の楽しさに触れてほしい~
体験コーナーでは、簡単にできるアクセサリーや小物に挑戦していただきました。

京都瓦技術専門学院

京都の景観を象徴する瓦葺き屋根は千有余年もの長きに渡り継承されてきました。瓦葺き屋根が持つその風情は、京都の街並みになくてはならないものとなっています。また、近年の地震や台風による、大きな災害の経験を経て、瓦葺きの技術は、より安全で安心なものへと変わっています。

 京都瓦技術専門学院では、伝統を守りつつ、時代にあった技術と技能の継承を目的として、若き技能士の育成に取り組んでいます。

 普通課程では、瓦葺きや建築について基礎から学び、2年修了時に技能士補の取得を目指します。また、社会人としてのマナーや心得など、次代を担う人材の育成にも努めています。

 短期課程では、技能向上訓練として、より高度な技術指導や、最新工法の指導などを行い、瓦葺職人のスキルアップに努めています。

 京都瓦技術専門学院は、私たちの暮らしに欠かせない“ものづくり”の素晴らしさや、大切さを伝え、未来に活躍する技能士の育成を目指します。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

訓練生による瓦葺施工実演や、瓦粘土型押し体験などを行っています。

丹後地域職業訓練センター

当職業訓練センターでは、地域の勤労者や求職者を対象にワード、エクセル、建築CAD、パワーポイントなどのコンピュータ関係講座や、調剤薬局事務、第二種電気工事士、簿記、和裁などのスキルアップや資格取得を目指すための訓練講座を実施しています。特に、コンピュータ関係講座については、パソコンが初めての方にはコンピュータ入門講座を実施し、ワード、エクセルの各々の講座では、入門編から応用編へと、受講生のスキルにあわせて段階的にスキルアップを図るスキームにしています。

 また、京都府立福知山高等技術専門校から離職者向け及び障害のある方向けの職業訓練を受託し、基礎や実践的なパソコン講座を実施しています。

 更に、当協会では、京都府立丹後勤労者福祉会館の管理・運営業務も受託し、ヨガやフラダンスなどのスポーツ教室や、パンづくり、オカリナ、着物の着付けなどの文化教室を開催しています。

<京都ものづくりフェアへの取組み>

当職業訓練センターからは、「糸かけ曼荼羅教室」を出店し、来場者にはその製作を体験していただいており、特に、ご婦人やお子様には好評を得ています。

京都電気技術専門学院

電気のプロフェッショナルを育成

電気は、その姿を様々に変える。
熱に変わり、光に変わり、動力に変わる。
人間の手で生み出された資源は、その手を通じて伝え、与えられ、心にも明かりを灯す。
そんな手の持ち主の”プロフェッショナル”を育成します。

当学院では、経験豊富な講師による実技講習、幅広い知識教育を通じ、時代のニーズに沿った新しいスタイルの電気技術者を養成しています。
卒業と同時に「第二種電気工事士」の免除が交付されます。